妊娠初期の性器出血の主な原因とは?流産の可能性はどのくらい?

カテゴリ:妊娠中の気になる事

記事の種類:症状

性器出血とは

妊娠初期の性器出血があるとどうしても流産かもしれないと不安になってしまいますが、意外に良くあることで、全妊婦の4分の1が経験します。

しかし、性器出血があった妊婦の約半数は実際に流産が進行しており、性器出血があれば検査が必要ですが、流産と思い込み過剰に不安になる事はありません。

原因

一口に流産と言っても、色々な要因があり、特に妊娠初期の流産の大半は切迫流産であり、その殆どは染色体異常のように胎児自身や、胎盤異常などの胎児付属物に起因するものです。

早期流産の主な原因

  • 妊卵の異常(染色体異常)
  • 胎児付属物の異常
  • 多胎妊娠

染色体異常

染色体異常は細胞分裂時の減数分裂が正しく行われず、本来、染色体は全てが2本のペア(XYもしくはXX)になるべきなのに、3本の染色体が組み合う事で起こり、これをトミソリーと呼びます。

21番目の染色体が3本になるのがダウン症です。
通常、ダウン症候群はそれが原因で流産になる事は稀です。

しかし、18番目(エドワーズ症候群)や13番目(パトー症候群)の染色体が3本の場合、男児の場合は殆どが流産になります。

またそれ以外の染色体のトミソリーでは男女共に流産になります。
現在、染色体異常は羊水検査だけではなく、母親の血液検査からも分かるようになっています。

胎児付属物異常

胎児付属物異常は、常位胎盤早期剥離などの胎盤異常が挙げられます。

常位胎盤早期剥離は分娩前に胎盤が剥がれる症状ですが、初期の症状は少量の性器出血です。
放置しておくと腹痛を伴い出血量が徐々に増加します。
妊娠初期であれば妊娠継続が必須のため、直ちに処置を行う必要があります。

また、進行すると剥がれ落ちた胎盤の剥離面からの大量出血による出血性ショックやより重篤になれば産科DIC(血液凝固と二次線溶が繰り返される)を呈し、母体の生命の危機の可能性もあります。

多胎妊娠

多胎妊娠では、胎児死亡率は単胎児の約2倍、周産期死亡率は単胎児の6?7倍です。
また子宮の過剰な伸展のために、早産率は80%にもなります。

このため、胎児死亡による流産の可能性も単胎妊娠に比べて高くなります。
多胎妊娠の妊婦さんはより性器出血に対する注意や検査が必要になってきます。

まとめ

とはいえ、性器出血の半数は流産とは関係ない、一時的な、原因不明のものとなるため、そこまで深刻にならずに落ち着いた対応を心がける事が大切だと思います。

公開日時: 2017年06月15日  12:56:43

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